大切な人だからこそ、一歩下がってもらう

今朝届いたメルマガに

電車内アナウンスについて書かれていました。

「ドア付近に立ち止まらずに車内中程まで、
お進みください」と言われて、

ヽ(`Д´)ノ 中ほどまで行けるんなら、行ってるわいっ!…と。

でも、言い方が変わって、

「車内が混雑していてご迷惑おかけしておりますが、
一歩ずつ中程にお詰め頂けますでしょうか」

になると、

車掌さんが謝ることじゃないのに…なんて思ったりする…と。
確かにっ!
そう言われると、半歩でも詰めよう!って思っちゃう。
最近、私は電車に乗る機会が少ないので
なるほどなと思いました。
これに似た経験が私にもあります。

今年の7月、代々木で行われた
BUMP OF CHICKENのライブに行った時のこと。

アリーナは、すべてスタンディング。

この場合、ひとり一人の座席が無いですから
ステージ近くは、少しでもアーティストを近くで見ようと
人と人が密着してひしめき合っています。

体力のない人は、酸欠で倒れてしまったり
気分が悪くなって、後ろに下がったりすることになってしまいます。
せっかくの大好きなアーティストのライブなのに
残念ですが、ライブではよくある話です。

「体力が無いなら、スタンディングライブには来るな!」
というファンもいるぐらいですからね。
私的にはそうじゃないだろ…と思いますけども。

でも、この時のBUMP OF CHICKENは違いました。

ボーカルの藤くん(藤原基央)が

「前がちょっときつそうなんで、せーのって言ったら
ホント一歩でもいいから下がってもらっていい?」

って、ファンに言うのです。

泣かせるじゃありませんかっ!

大好きなアーティストが言うことは、
ファンは絶対なんですよね。

藤くんに言われたとおり、みんな少しずつ下がります。

私はその時、アリーナではなくスタンドにいたので
まさに上から、その動きを見ることが出来ました。

スゴイですね。

アーティスト側も普通は、盛り上がっているファンを見るのが
満足のひとつになるでしょうから
なかなか言えない一言なんじゃないかと思いました。

…みんなにせっかく来てもらったんだから、
誰も苦しまず、楽しんで行ってほしい…

っていう気持ちがあったんじゃないかと思います。

だからか、この日のBUMP OF CHICKENは、
アリーナにいる人にも、スタンドにいる人にも
ステージから遠い場所の人にも、
心配りがあった、素晴らしいライブでした。

今までよりも、ずっと好きになりました。

大切なファン、大切なお客さま、大切な人だからこそ
一歩ずつ…という声かけなんだなぁと思いました。
あなたが大切だと、言葉で伝えることは
恋人や家族でさえ気恥ずかしい。

お客さまに伝えることなんてゼロに近い。

直接的な言葉で伝えなくてもいいんですよね。
大切だと思っていれば、大切だという行動が生まれます。
だって、大切な人と外を歩くとき、
自分は車道側を歩くでしょう?

 

同じことなんじゃないかと…。

 

 

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